ほんとに大切なものほど、守り方を間違えてしまって。
愛したいのに、なぜか傷付けて、追い込んでしまった。「それは多分だめなんじゃないのか」っていう意見。伝えない方が、傷付かないのは分かってる。でも、「だめって気付いて無かったらどうしよう」「放っておいて、全部無くなったらどうしよう」って。だから伝えたんだ。
この、だめっていう感覚が正解か不正解かさえ分からなかったけど、「こう思うんだけど、ほんとのとこはどうなの?」って気になった。
僕が心の底を見せていくと、彼は少しイライラしていた。
そりゃ、本人は死ぬほど努力してることに、だめだと思うって…
よく言えたもんだな。
僕は何をしたかったんだろう。彼を潰したかったのかな。そうじゃないなんて、言っておきながら。
彼は、大きな怒りに包まれながらもそれを決して僕にぶつけることは無かった。
ただ、「期待しておいて」と。
僕の不安さえも、「全部ひっくるめて見せつけてやるよ」と、伝えてきたんだ。
ごめんね。信じられなくて。
絶対なんて無いから、完璧なんて無いから、その中で最善を目指すしかなくて、彼はそれをやっている最中なのに、僕は少しでも「それ、完璧じゃないよね」って言ってしまったんだ。
好きだから心配だったなんて。
許されることではない。
ただ、皮肉なことに、彼は僕に怒る事さえしなかった。罪さえ被せてくれはしなかった。
後は、懺悔の分、愛し返すしかない。
愛してるよ。